日本テレビ「ZIP!」が、小泉進次郎防衛相と小野田紀美経済安全保障担当相の人事アンケートについて誤った内容を放送しました。両大臣とも即座に「事実と異なる」と反論。日本テレビは「news zero」と「ZIP!」本編で段階的に謝罪しています。本記事では、報道内容と反論、謝罪までの経緯を整理します。
日テレ「ZIP!」が報じた人事アンケートの内容とは
9月18日放送の「ZIP!」で、政治部官邸キャップの記者が第2次高市改造内閣の人事について解説しました。高市早苗首相は、党所属議員に希望役職を尋ねるアンケートを重視して人事を決めたとされています。この中で番組は、小泉防衛相が「留任したい」とアンケートに熱心に書いていたと報道しました。
小野田経済安保相についても、「外国人政策に集中したい」とアンケートに書いたと伝えられています。ただし、いずれも「総理周辺」からの伝聞情報です。両大臣本人への直接取材ではありませんでした。
なお、アンケート自体は実在します。高市首相が自民党の衆議院議員に対して実施したものです。小泉氏は衆議院議員のため対象に含まれますが、提出していないと主張しています。一方、小野田氏は参議院議員であり、そもそもこのアンケートの対象外でした。「ZIP!」の誤りは、小泉氏については内容(未提出なのに書いたとした点)、小野田氏については対象者そのもの(配布されていない人物が書いたとした点)と、性質が異なります。
| 大臣 | 「ZIP!」が報じた内容 | 本人の反論 |
|---|---|---|
| 小泉進次郎防衛相 | アンケートに「留任したい」と非常に熱心に書いていた | アンケートは提出しておらず、事実とは完全に異なると反論 |
| 小野田紀美経済安保相 | アンケートに「外国人政策をもっとやりたい」「集中したい」と書いた | 参議院議員にはアンケート自体が配布されておらず、虚偽の内容と反論 |
小泉進次郎・小野田紀美両氏の反論
小泉進次郎氏「事実とは完全に異なる」
放送を受け、小泉氏は同日夜、自身のXで反論しました。
アンケートは提出しておらず、高市首相とは直接のコミュニケーションで防衛大臣としての思いを伝えたと説明しています。
提出しなかった理由は、閣僚の立場で役職希望を出すのは「烏滸がましい」と考えたためだとしています。この1年間、全身全霊で取り組んだ防衛大臣としての思いは、直接総理に伝えたとも説明しました。日本テレビからの事前の確認や取材は一切なかったとも述べています。
小野田紀美氏「アンケートは配られていない」
翌19日、小野田氏もSNSで拡散されていた「ZIP!」の放送画面を引用する形で反論しました。参議院議員にはそもそもアンケートが配布されていないと指摘し、報道内容を「虚偽の内容です」としています。
高市首相も参議院議員には配っていないと発言したと報じられており、小野田氏の反論を裏付ける形になっています。
謝罪はいつ、どのように行われたか
18日夜「news zero」で小泉氏の件を先に訂正
日本テレビは同じ18日の夜、平日の看板報道番組「news zero」で、朝の「ZIP!」の報道内容を訂正しました。
この訂正・謝罪は約40秒にわたって放送されています。
21日「ZIP!」本編で小野田氏を含め謝罪
一方、小野田氏への訂正は18日の「news zero」にはありませんでした。実際に謝罪されたのは3日後の9月21日、「ZIP!」本編です。
アナウンサーはこのように訂正し、改めて謝罪しました。
誤報から謝罪までの日程
朝
夜
なぜnews zeroが先だったのか、日テレが説明していない点
分からない点が2つ残っています。ひとつは、「ZIP!」自身の次回放送を待たず、なぜ同日夜の「news zero」で先に訂正したのかという点。もうひとつは、小野田氏に関する訂正だけがなぜ3日後の21日までかかったのかという点です。いずれについても、日本テレビからの公式な説明は確認できていません。そもそも記者が誰から、どのような裏付けをもって「総理周辺」の話として報じたのか、取材の経過についても番組側からの説明は見当たりませんでした。
両大臣の反論を受け、日本テレビは段階的に訂正・謝罪を行いました。ただし訂正の順序とタイムラグの理由は、現時点で未確認のままです。
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